1. 奇数ピクセル(Odd Pixel)が引き起こす現場トラブル
解像度の横幅(Width)または高さ(Height)が「奇数(Odd number)」である場合、現場の映像システムで以下のような重大なトラブルが発生します:
- YUV 4:2:0 / 4:2:2 色差間引きエラー:
- 映像圧縮の標準であるYUV 4:2:0は、2×2ピクセル単位で色差情報(U/V)を共有します。奇数解像度では境界ピクセルの補間ができず、右端・下端に1pxの緑・黒の破綻ラインが発生します。
- ハードウェアエンコーダーの強制パディング:
- H.264(16×16 マクロブロック)やH.265(64×64 CTU)では、割り切れないピクセルは強制的にパディング(黒埋め)され、予期せぬアスペクト比歪みやブラーが生じます。
- LEDコントローラーのFPGA処理制限:
- LEDプロセッサのFPGAは、2ピクセル(偶数)または4ピクセル単位でパイプライン処理を行います。奇数解像度を入力するとクロップまたは強制拡大されます。
2. 偶数(Even / Modulo 2, 4, 8, 16)の基準
映像制作・送出設計においては、以下の割り切れ基準(Modulo)を遵守することが推奨されます:
- Mod 2 (必須): 最低限、幅・高さともに偶数(Even)であること。
- Mod 4 / Mod 8 (推奨): 各種スケーラーやLEDコントローラーの安全基準。
- Mod 16 (最適): H.264 マクロブロック完全整合。
3. Aspect Ratio Calculator によるリアルタイム警告
Aspect Ratio Calculator では、任意のアスペクト比や寸法を入力した際、解像度が奇数になると即座に 「Odd Pixel Warning」 を発動し、最も近い安全な偶数解像度を1クリックでリサイズ補正します。