1. なぜドロップフレーム(Drop Frame: DF)が存在するのか?
カラーテレビ放送(NTSC方式)が導入された際、白黒放送との後方互換性を保つためにフレームレートが 30.00 fps から 29.97 fps(正確には 30000/1001 fps ≈ 29.97002997 fps) に変更されました。
- ノンドロップフレーム(NDF): 毎秒30フレームとして愚直にカウント。実時間と時計が1時間に 108フレーム(約3.6秒) 乖離する。
- ドロップフレーム(DF): 時計の実時間(Wall Clock Time)とタイムコード表示を一致させるため、定期的にフレーム番号の表記をスキップ(ドロップ)する。
⚠️ 重要: 映像の「コマ(フレーム)」自体を捨てるのではなく、「タイムコードの表記番号」をスキップする だけです。
2. ドロップフレームのスキップ規則
SMPTE規格では、以下のルールでフレーム番号を飛ばします:
【ドロップフレーム規則】
1. 毎分(01分, 02分, ... 59分)の冒頭で、フレーム番号「00」と「01」の2フレーム分をスキップする。
2. ただし、10分ごと(00分, 10分, 20分, 30分, 40分, 50分)の冒頭ではスキップしない。
1時間あたりの補正量計算:
- 1時間 = 60分
- スキップ対象分 = 60分 - 6回(10分ごと) = 54分
- 54分 × 2フレーム = 108フレーム(3.6秒分)の補正完了
3. Time Calculator による正確な尺計算
Time Calculator は、23.976 / 24 / 25 / 29.97DF / 29.97NDF / 59.94 / 60fps など全業界標準フレームレートに対応し、タイムコード同士の加減算、イン・アウト点の尺計算、オーディオサンプル数換算をリアルタイムに行えます。